首里城を守護する四神のひとつ青龍…雨乞嶽(アマグイヌウタキ)。
上左・中の写真:雨乞嶽
首里城の南側約5〜600mのところに位置します。
御嶽の説明板によると
『雨乞いの行われた御嶽(ウタキ)は沖縄各地にありますが、
ここは俗にアマグイヌウタキと呼ばれ、干ばつの打ち続くときに、
国王が親(みずか)ら家臣たちを率いて、この御嶽で雨乞いの祈願をされました。
マーニ(クロツグ)の生えた小さな丘を、低い石垣で丸く囲んで聖域とし、
石敷きの壇に香炉が設けられていました。
ここから南西方向への眺望の広がりがみごとで、
首里八景の一つとして「雩壇春晴」(うだんしゅんせい)
「春雨の合間に雨乞いの丘からの眺望が素晴らしい」とうたわれています。』
とあります。
弁ヶ嶽と同様、国王 親ら訪れ祭祀を行う重要な場所であったようです。
上右・下左の写真:雨乞嶽から臨む首里城
下中の写真:御茶屋御殿 石造獅子です。
御茶屋御殿は王府の別邸で国王が遊覧し冊封使などを歓待した施設。
説明板によると
1677年に造られた王府の別邸 御茶屋御殿にあった石造りの獅子で、
火難をもたらすと考えられていた八重瀬町富盛の八重瀬岳に
向けられていました。
下右の写真:富盛の石彫大獅子
御茶屋御殿 石造獅子とそっくりなので取り上げました。
役割もまったく同じです。
八重瀬町富盛の西方のジリグスク(勢理城)の上方に蹲踞(そんきょ)している。
高さ141.2cm、全長175.8cmもある石彫の大獅子。
火除け(火返し)として、尚真王 21年(1689年)に設置されたもので、
この獅子もフィーザン(火山)といわれる八重瀬岳に向かっています。
この頃は、火難・干ばつには特に注意を払っていたようです。
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