ヒンプンと隅頭(スミガシラ)を有する格式の高い墓。
宜野湾御殿は、第二尚氏王統 第19代尚泰王の次男・尚寅(しょういん)、
宜野湾王子朝広を元祖とする御殿(うどぅん/王家分家)だそうです。
この墓は、その王子家の墓である。
正面を隠すように建てられている石塀がヒンプンです。
出入り口は、ヒンプンの両端に狭く造られています。
葬儀の際は、柩を持ち上げてヒンプンを越えなくてはなりません。
すなわち、あの世へ行きにくくするという
祈りを表したものなのであろう。
墓室正面の曲線を描く屋根部分は「眉」と呼ばれ、
正面両脇には、三段積みの「袖(スディ)」と呼ばれる石積みが施された、
優れた石造技術で築かれた最も古い形式の亀甲墓だそうです。
首里城城壁を想わせる石垣。
赤枠の部分が隅頭(スミガシラ)です。
ケーシとも云いますが、
正式な名称も機能もまだ分かっていません。
ケーシ(隅頭)は、魔物の侵入を
跳ね返すためのものと云う説もある。
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