百人御物参 - ももそ おもの まいり
琉球王国時代に首里城で行われた祭祀行事のひとつです。
今回は、その再現行事を取材してきました。
三平等(みふぃら)の
大あむしられ:上級神女(ノロ)
首里城内 首里森御嶽を拝礼
続いて京の内にある御嶽を
巡拝します。
親方以下、諸官も随行
再び、首里森御嶽を拝礼します
大あむしられを補佐する神女
三平等(みふぃら)の大母志良礼(うふあむしられ)
三平等とは、三区域に分けた首里王府の行政区域のことを指します。
その三区域には、祭祀行事を担当する上級神女(ノロ)「大あむしられ」が配され、
琉球全土の神女を統括したと云われます。
大あむしられは、聞得大君の配下にあります。
大あむしられは、儀保 大あむしられ 真壁 大あむしられ 首里 大あむしられ
と呼ばれ、それぞれの屋敷が、首里古地図にも明記されています。
下の古地図は、1702年 島津により作成され、江戸幕府に献上されたものと云われています。
その写しを手に入れ それぞれの屋敷を探し出しました。
聞得大君の屋敷や諸公の屋敷も確認できます。
右下の地図の下方左側に首里城は位置します。
三平等 - みふぃら の 大阿母志良礼 - うふあむしられ
首里大阿母志良礼 - すいうふあむしられ
首里の南風之平等(ふぇーぬふぃら) 現在の大中・桃原・当蔵・赤田・崎山・鳥堀町をはじめ、
斎場御嶽(せーふぁうたき)や久高島のある知念間切(ちねんまぎり)、第二尚氏王統初代の
尚円王ゆかりの伊是名島など、王国祭祀で重要な地域の御嶽や神女(ノロ)を管轄。
義保大阿母志良礼 - じーぶうふあむしられ
首里の北之平等(にしぬふぃら) 現在の汀良・儀保・赤平・久場川町をはじめ、
浦添・西原間切(にしはらまぎり)や慶良間・粟国・渡名喜島などの12間切3島の
御嶽や神女(ノロ)を管轄。
真壁大阿母志良礼 - まかんうふあむしられ
首里の真和志之平等(まーじぬふぃら) 現在の山川・寒川・真和志・池端・金城町をはじめ、
小禄、豊見城、真和志、兼城、東風平、高嶺、真壁、喜屋武、摩文仁、北谷、読谷、
名護久志、久米島の各間切(まぎり)の神女(ノロ)を管轄。
※北之平等(にしぬふぃら):北森御嶽 でも記述したように
沖縄の方言では 北を-ニシ と読みます。南-フェー、東-アガリ、西は-イリです。
※真壁大あむしられの神殿・住居跡を上の地図では、首里城南側を案内していますが、
現在の観光案内では、首里高校西側の路地の居住跡が案内されています。
実際、古地図を調べましたら高校西側にもあり、つまり、二箇所存在したようです。
コメントをお書きください